2023年1月27日 (金)

雪の日


年始の多忙期を経て、2月に入ろうとしております。
今日は、温暖な豊橋では珍しく、雪が降りました。
北海道にいた頃を思い出して、少し懐かしい気持ちになりました。

ところで、相続に関して近年幾つかの法改正がありました。
これは平成28年の最高裁大法廷判決が契機となっています。
難しい判例はさておき、預貯金については一定額の払戻しが
遺産分割を経ずに行なえる(909条の2)ようになった訳ですが、
被相続人が死去されたのが改正前であった場合は、どうでしょうか。

法は、基本的に相続開始時を基準とする旧法主義をとっているので、
一見すると亡くなった時期が改正前だと、払い戻せないようにも
思われます。しかし、これには経過措置が定められていて、
いくつかの条文には、新法主義の適用があります。

その結果、亡くなった時期が改正前であったとしても、
一定額の払戻しができる、というのが答えになります。

なお、経過措置による例外は、
①権利の承継の対抗要件,②夫婦間における居住用不動産の贈与等,
③遺産の分割前における預貯金債権の行使,④自筆証書遺言の方式緩和,
⑤配偶者の居住の権利に関する規律など があります。→法務省のpdf


少し説明が長くなりました。
・・・そろそろ雪がやみますように。

 

弁護士           菅生法律事務所(豊橋市)

2023年1月12日 (木)

遅くなった郵便を実感

皆さま、新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
仕事はじめから1週間が経過し、かなりの忙しさでしたが
日々の業務をきっちり進めております。

さて我々、弁護士の仕事は「書類を郵送する」ことが多く
昨年秋頃からの郵便配達の遅さには、些か困っておりました。
これまで豊橋市内であれば、1日で到着していた郵便物も+1、2日ほど
掛かっているようです。とはいえ、この位の日数差だと思っておりました。

ところが、年末年始にお隣の市から12月下旬に出された郵便物が、
当事務所に到着したのが1月11日・・・。2週間近く掛かるという
恐ろしい事態に遭遇し、思わず日付を2度見してしまいました。

余りに遅すぎるのは、生活インフラとしてどうかと疑問が生じてくるところです。
速達やレターパックを使えば、という話もありますが、そこまで(翌日到着まで)は
求めておらず、普通に2,3日で安定して届けば良いのですが。。。

 

弁護士           菅生法律事務所(豊橋市)

2022年10月28日 (金)

成年後見講義後の徒然

10月前半は夏が残っているような季節感でしたが
後半になると、急に風が冷たくなってきました。
自転車散策の限界を何℃にしようか、と毎日悩んでおります。

 

さて、今年も豊橋市社会福祉協議会で成年後見制度の講義を
行なってきました。毎年多くの皆さまにご参加頂き、有り難い限りです。

 

それなりに長年、関わってきますと、将来の後見実務はどうなって
行くのだろう、と少し心配になってきています。
高齢化が進み、成年後見の対象となる方も、年々増えていますが、
担い手はなかなか増えません。人口構造から仕方ないのかもしれません。

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ボランティアや有志の努力によって賄えるキャパシティには限界がある
ので、これらに頼る構造から、切り替える必要があると思っています。
切替えができない場合にも、制度周りをメンテナンスすることで、
少しでも頑張って下さっている皆さんの負担が減れば良いのになぁ、と
徒然思った次第です。

 

弁護士           菅生法律事務所(豊橋市)

2022年6月20日 (月)

たけのこ掘り

5月上旬、たけのこ掘りにいってきました。
親戚からの誘いを受けて、毎年たけのこ掘りに参加させてもらっています。

竹藪に入り、土からちょこっとだけで出ている筍の頭を探し、
見つけられたらその周りの土を掘って、根のあたりが見えてきたところで
鍬を振り上げ、エイっと筍の根元にヒットさせるのですが...

これがなかなか難しい。
使い慣れない鍬を、思いっきり振り下ろしてみるものの
目標からズレて筍の真ん中に傷を付けてしまうことが多々あります。

子どもたちには鍬は重たく、土を掘るにも根気がいるため
掘るのは早々に諦めて、たけのこを見つけるのに専念するのですが、
どんどん見つけてくれるので
そのあとを追って、必死で掘る大人たちがクタクタです。

Takenoko

たけのこ掘りの後も、皮を剥いたり、アク抜きをしたり、下処理が大変ではありますが、
筍ごはんや土佐煮など、食卓で季節を楽しめるのがうれしいです。

筍を見つけた時の喜び、上手に掘れた時の達成感
旬を味わえる幸せ、これが毎年の楽しみです。

と、楽しい楽しいたけのこ掘りだったのですが、
今年は最後に悲劇が起きました。

たけのこ掘りから帰ったところ、夫の足にマダニが!!!
マダニって噛まれるとまずくなかったっけ???
急いでネットで調べるとやはり、マダニに噛まれると大変なことになる可能性が...
夫は慌てて夜間休日外来へ。
マダニに噛まれた部分の皮膚を切除する簡単な手術を受けて一件落着となりました。

竹藪に入るときは、虫よけ対策が絶対です。
私と子供はしっかり対策をしていましたが、夫は虫よけをしていませんでした。

自然を楽しむためには、準備が必須ですね。
とはいえ、噛まれたことに早く気づき、病院に行けたことが何よりでした。

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(事務員M)      菅生法律事務所(豊橋市) 

2022年3月28日 (月)

休日の過ごし方

3月も後半、気温も上がり春めいてきました。

今年度もコロナ禍で色々な行事が縮小、中止となってしまいました。
そんな中でも子どもたちは、精一杯に楽しく一年を過ごしてくれた様子なので
色々な思いはありつつも、元気に進級できることを嬉しく思います。

色々な制約がある中でも、少しでも楽しい思い出を増やすべく、
刺激のある週末の過ごし方を日々考えています。

先日は、常滑市のやきもの散歩道へ行ってきました。
迷路のような狭い散歩道で、
途中途中にあるお店のお洒落なお皿を眺めながら
楽しく会話をしながらのお散歩。
気持ち良く日光浴ができ、気分転換になりました。
可愛いお皿をいくつか購入し、私の買物欲も満たされました。

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豊橋市からは距離があるので、片道2時間弱のドライブです。
ちょっとした旅行に行ってきたような、いい休日が過ごせました。

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(事務員M)   菅生法律事務所(豊橋市) 

2021年12月 3日 (金)

「師走」

早いもので、今年も残すところ1か月となりました。
新型コロナのオミクロン株が拡大しつつあるとの報道を目にし、
第6波への警戒も意識されるところです。

さて、今年はオリンピックと新型コロナの一年でした。
裁判所では、感染対策のため電話会議やIT化が進められ、
豊橋の法律事務所でも、弁護士会の会議(例えば、私が所属
している高齢者・障害者委員会や役員会など)にリモート参加する
のが通常のこととなりました。
個人的には、民事調停委員や様々な訴訟・交渉事件、後見事件など
苦労することも多々ありましたが、
自らの職責を全うできた一年であったと思います。

「師走」の時期は、このように1年間を振り返りながら、
来るべき新年に向けた準備と今年最後の一踏ん張り!とばかりに
書面を作るべく机に向かい、パソコンのキーボードを叩いております。

それでは皆さま、ご健康に留意され、良い年末年始をお過ごし下さい。

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  ※今年の後見制度概論講義の写真です。

弁護士           菅生法律事務所(豊橋市)

2021年9月27日 (月)

ワークショップ in お寺。

先日、近所のお寺で開かれたワークショップに
子供たちと参加してきました。
ワークショップの内容は、蓮ワークです。

お寺と蓮。
なんとなくイメージは湧くものの、
なぜ仏様は蓮の葉に座っておられるのか...???
何の知識もないまま、蓮ワーク!!なんか素敵!!
という単純な理由で参加した次第です。

浅く得た知識で大変申し訳ありませんが、仏教と蓮の意味合いは、
蓮は「泥の中で育ち、水面できれいな花を咲かせる」ため
「生きる中で苦しみや悲しみを経験し、やがて悟りを得る」という仏教の教えが
連想されるものであるとのこと。なるほど...

さて、蓮ワークは、グラデーションに色付けられた蛇腹状の紙で花びらを作り
それを順に土台に貼り付け、蓮の花の形に仕上げます。
花びら用の紙は、色の種類が沢山あり、
組み合わせ次第で全く違う雰囲気の蓮を作ることができます。
娘2人と私の作品も、三人三様の蓮の花が出来上がり、大満足の蓮ワークでした。

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そのままでも綺麗な蓮の花ですが、暗い場所で花の中にライトを忍ばせて光らせると
ほわっと優しく光り、また違った雰囲気が味わえて、さらに満足度が上がりました。
また機会があれば、違う色を使った作品を作ってみたいです。

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お寺でのワークショップは、仏様の下、作業に没頭し、
ちょっと窮屈な日常から離れ、心穏やかな時間を過ごすことができました。

 

 

(事務員M)     菅生法律事務所(豊橋市) 

2021年7月 2日 (金)

「祝日の変更」

今年は、東京オリンピック・パラリンピックのため
祝日が変更されていますね(祝日法改正の話は、省略)。

裁判や調停の期日を「次回は、○月○日にしましょう」と調整するときに
多くの弁護士が訟廷日誌を取り出します。

私も例に漏れず訟廷日誌を見ていると、
書記官さんから
「8月11日は、いかがでしょうか」と尋ねられて
「その日は、祝日では?」と一寸驚いたことがありました。

今年に限っては
7月22~25日、8月7~9日が連休となる代わりに、
7月19日、8月11日、10月11日が平日になっています。

カレンダーや日誌といった紙媒体の刊行物を予定管理に使っていると
これらの修正がされていませんので、気を付ける必要がありそうです。
損害賠償の支払期限等も平日を最終日とするため、注意が必要です。

 

こう毎日のように雨が続くと、梅雨明けが待ち遠しいです。

 

弁護士           菅生法律事務所(豊橋市)

2021年5月19日 (水)

大きな存在。

我が家には、一匹の猫がいます。
可愛い猫です。
たぶん、ペットを飼っている方々は皆、
うちの子が一番可愛い!と言いますよね。
完全な親バカです。わかっています。
でも、世界一うちの子が可愛いと言いたいんです。
理由はなく可愛いのです。

子猫のうちは、どうしたって可愛いものですが、
猫が歳を重ねても可愛さは変わらず、
むしろ日増しに猫への愛情が強くなっている気がします。

体調がすぐれない日、疲れた日、
子育てにイライラしてしまった時、
少し悩んだり落ち込んでいる時、
なぜだかそんな時に限って、猫はそっと寄り添ってくれます。
そのおかげでリラックスして落ち着いた気持ちを取り戻すことができ、
猫を抱きしめるだけで優しい気持ちになります。

食べて寝て、ちょっと遊んでまた寝て...と自由気まままな猫ですが
一緒に暮らしていると、猫に癒され、パワーをもらい、
小さな猫の存在が、とてつもなく大きいことを実感する日々です。
猫とは、不思議な力の持ち主です。

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これからも愛情いっぱいに、愛猫と一緒に長く暮らせることを願います。


(事務員M)      菅生法律事務所(豊橋市)  

2021年4月15日 (木)

国語についての備忘録

新年度に先立つ春の休廷期間中、
友人のお子さんの国語を見る機会がありました。
その備忘を兼ねて、ポイントを書き残したいと思います。

まず、テストのときに、真っ白な解答用紙を目の前にして
本人がどういう思考経路を辿って、答えを出したのか。
これが把握できないと、なぜ間違えたのか、理由がわからず、
修正することもできません。
どうしてこうなった?のかを順番に確認するのが大事です。

次に、間違えた理由を「その場限り」で修正するのではなく
「汎用性のあるやり方」で、修正する。
例えば
感覚だけで「こっち、あっち」とやっていては、ダメで
「こちらが正解であることが、第三者にも納得させられる
理由をもって説明できる」「だから、こっちの選択をした」
ということでなければ、なりません。
教科書の答えを丸暗記してしまうことは、汎用性がなく、
意味がありません。

 

さて、もう一歩踏み込んでみます。
「きちんと説明できる」と自分が誤信してしまい、
その結果、回答を誤ってしまった。

そんな場合はどうしたら良いか。
まず誤信した理由を確認しなければなりません
(この文章の第2段落に戻る)。
順序立てて一つ一つ分析していくと、意外と理由が
はっきり分かることがあります。

この訓練を繰り返していくと、自分の回答が
客観視できるようになってきます。
少し引いた視点で(俯瞰的に)問題に接することが
できるだけでも、正答率は一回り上昇します。

 

ただ、一般的には訓練を繰り返した経験が、極めて乏しい
というのが実際のところではないでしょうか。

そのような場合、
いわゆる「地力」の勝負になってしまいます。
国語の場合、小中高まで全ての段階で「地力」が
相当物を言うことは否定できません。

しかし、上記の「訓練」を通じて、回答に至るまでの
思考の検証、確認を繰り返すことで
「地力」だけの勝負にさせないように、
経験を上乗せしてあげる(検証者として、親か誰かが
見てあげられると良いです)ことができます。

そうした経験(訓練の成果)は、付け焼刃の丸覚えではなく
汎用性のある順序立てた考え方、として、真っ白な答案用紙の
前に一人で向かったときに、きっとご本人を助けてくれる筈です。

これも地力を鍛えているのだと言えば、そんな気もしますが
何か言葉遊びになってしまいそうですので、この辺で。

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写真は、今年3月、弁護士会東三河支部(豊橋市)隣の神社の桜です。

今はもう葉桜に。

 

弁護士           菅生法律事務所(豊橋市)

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